【水星の魔女21話】なんでやミオリネ関係ないやろ【感想】

 毎週日曜17時から絶賛放送中のアニメ「機動戦士ガンダム 水星の魔女」。

 第21話「今、できることを」。

 

 この記事が投稿されている頃にはもう22話が放映されていることでしょう。

 別に毎話感想を投稿するルールを課している訳ではないし、なんなら毎週感想投稿し出したの2話前からだから、別に1週飛ばしたところで特に問題はない。なんなら元々Techブログ的なことをやりたくてブログ始めたまである。

 まあ、でも感想を文字にして残しておきたいという気持ちはあったので、軽く書き残そうと思う。

 

 さて、ラストのセリフで視聴者を一喜一憂させることでお馴染みの「機動戦士ガンダム 水星の魔女」。今回もラウダの台詞に多くの視聴者が驚嘆したと思う。

 最初は筋違いの恨みをミオリネに向けていると感じたが、果たして本当に筋違いなのかどうか改めて考えてみようと思う。

 

 21話時点でラウダの状況をまとめてみよう

  • 兄が行方不明になった。しばらくして戻ってきた。髪を切ってた。性格が丸くなってた。
  • 父親が殺された
  • その父親を殺したのは兄だった(ことを21話で初めて知った)
  • 学校がテロリストに襲われ、仲間が傷ついた

 うーん、本人は全くの無傷だけどまあまあ周りが色々大変な感じだ。

 もっと細かく見てみると、兄、グエルがしばらく行方不明になったのは父親の圧力で学校を辞めさせらたからだ。なぜ辞めされられたかというと決闘に負けてホルダーの座を追われたからだ。なぜ決闘に負けたかというとガンダムとかいうチート兵器をリスクなしで操る魔女が突然水星からやってきたからだ。

 学園を追われたグエルが巡り巡って父親を殺すことになったのだが、もちろんそれは意図したものではない。父親の死の原因はシャディクが自身の計画の一環でテロリスト「フォルドの夜明け」を学園に呼んだことにある。

 この時は陽動ということもありそこまで派手な破壊工作はされなかったが、その後「フォルドの夜明け」の一員であったノレアが大暴れすることで、学園の施設・および学生に大きな被害が生じた。そしてノレアを自由にしたのはこれまたシャディクである。

 そのシャディクも実はプロスペラの手のひらで踊らされていた、という側面もあるが、これまでの流れを考えるとラウダが恨むべき相手はシャディクになるのが自然な気がする。

 

 しかし、ラウダはミオリネに対して「お前を殺す(デデン」と言った(言ってない)。なぜそうなったのだろう。

 そもそもスレッタが来るまでグエルは順風満帆な日々を過ごしていた。決闘により手に入れたホルダーという立場、ベネリットという巨大なグループの総裁の娘の結婚相手という立場、は絶対的で誰も手を出すことができなかった。

 逆にいうとミオリネにとってはそのホルダーの立場を利用した一方的・支配的な接し方は当然受け入れられることはできないものだった。

 ところが、そんなところにやってきた謎の水星の田舎娘が謎のモビルスーツで決闘に勝ち、ホルダーの座を手に入れた。ミオリネにとっては願ったり叶ったりな展開である。

 そして先ほども述べたように、これをきっかけにジェターク家は悲劇的な展開を迎えることとなる。

 

 この展開、ラウダから見るとこうはならないだろうか。

 「兄・グエルの高圧的な態度に嫌気がさしたミオリネは、グエルからホルダーの座を奪うため、禁忌の力を操る魔女・スレッタに助けを求めた。ベネリットの力を利用して学園に転校させ、適当な理由をつけて決闘を申し込みグエルを倒した」

 もちろん、実際は違う。スレッタはミオリネの学園脱出を邪魔したことに勝手に責任感を感じて(「進めば2つ」とかいう呪いの言葉に背中を押されて)、自分の意思で決闘を申し込んだのである。

 しかし、ラウダからはそんなことはわからない。スレッタはミオリネが呼び寄せた超強力助っ人で実質チート行為であった、と判断しても仕方ない。

 

 それ以外でも「テロリストが学園で大暴れしたのもミオリネが地球でアーシアンを怒らせたのが原因だ。その結果ペトラが意識不明の重傷を負った」という考え方は理解できる。(もちろんこれはだいたいプロスペラさんが悪いのだけれど)

 学園に復帰した兄・グエルが以前と違ってミオリネに対して高圧的な態度をとっていないことも、もしかしたら「ミオリネに脅迫されている」と思い込んだ可能性もある。まあ確かにグエルの性格が変わったことにミオリネは無関係ではないとは思うけど。

 もっと妄想するなら父親殺しについて兄を問い詰めたいが、それができないからその感情をミオリネに向けてる、という解釈もできるかもしれない。

 シャディクに向ければいいじゃないかという考え方もできるが、シャディクはもう捕まってしまって怒り恨みの感情の向き先としては不適当だし、もしかしたらラウダ自身そこらへんの事実関係はあんまり気にしていないのかもしれない。

 

 さて、ラウダの最後の台詞に個人的な解釈をつけられたところで本編の方も振り返ってみよう。

 「化物」という名前を与えられた、データストームに対するフィルターが一切ないパイロットのことを何も考えてない無慈悲なガンダム「キャリバーン」。

 スレッタがエアリアルの次に乗る機体になりそうだ。スレッタがガンダムに乗りながらもデータストームの影響を受けなかったのは、エリクトが引き受けていたから、ということは既に明かされている。スレッタ自身がデータストームの影響を全く受けないというわけではない。

 当然スレッタがキャリバーンに乗ることなど不可能に思われる。ただ、データストームに対する耐性にも個人差があるようだ。プロローグを見るにプロスペラ(エルノラ)もある程度はデータストームに耐性があるようだし、遺伝子的にはプロスペラ・エリクトと繋がりのあるスレッタもある程度はデータストーム耐性があっても不思議ではない。

 

 どんだけやばい機体でも、データストームそのものを制御する?クワイエット・ゼロ相手には無意味な気もするけど、果たしてどうするのか。

 22話で明かされたりしてるのでしょうか?この記事を書き終わったら早速見ようと思います。