【ストーンオーシャン】アニメでこそ映えるシーンがある【アニメ感想】

 アニメ「ジョジョの奇妙な冒険 ストーンオーシャン」を全話見た。
 最近見始めたというわけではなく第1クールは配信されたタイミングで見始めていたのだが、なんとなく途中で見るのをやめてしまっていた。

 たまたま第1クールOP映像を見てジョジョ熱が再燃し視聴を再開する運びとなった。もしかしたらジョジョランズを読んだ影響もあったかもしれない。
 どれくらいジョジョ熱が再燃したかというとスタープラチナを使う夢を見たくらいジョジョにハマった。多分前日に声に出すと気持ちいいスタンドを求めてスタンド名を叫びまくったことが原因だと思う。ちなみにこの時の結論はスティッキィィィィィフィンガァァァァァズでした。
 夢の中で時間停止スタープラチナ・ザ・ワールドはしなかったけどオラオララッシュはした記憶がある。ただあんまり自分がラッシュをしているという感覚はなかったな。スタープラチナが拳を叩き込んでいる間、自分は横で立っているだけで手持ち無沙汰だった。
 スタンド使いでない方にはわかりづらいかもしれないが、スタンド操作とはスタンドの一挙手一投足まで丁寧に操作することではない。3部序盤で承太郎が写真の背景に映ったハエからDIOの所在地を割り出したシーンがわかりやすいだろう。「(スタープラチナが)DIOの背後の空間になにかをみつけた」「(スタープラチナに)スケッチさせてみよう」というセリフから分かるようにスタープラチナは承太郎と完全に独立した動きをしている。驚異的な視力を持つスタープラチナが発見できたものを承太郎は認識しておらずスタープラチナがそれを絵に描くことで初めて認識することができた。つまりスタープラチナの操作は人間が歩くために右足を前に出すというような直接的な操作ではなく、ゲームのキャラクターを操作するときにボタンを押してジャンプをさせるというような間接的な操作というわけだ。

 何の話だったっけ。そう、ストーンオーシャンの感想を書き残したかった。
 やっぱ音と声がつくと違うね。地味に印象に残ってるのがアンダー・ワールドの声。

 この「土足で入ろうがあいさつなしで入ってこようがな」が超耳に残っている。原作を読んでいるときにはそうは思わなかったが、アニメを見て一気に好きになった。アンダー・ワールドの声はヴェルサスとは別の人が担当していると思っていたが、エンディングクレジットを見るに同じ方が担当していたらしい。声優ってすごいなと改めて思った。

 アンダー・ワールド戦も面白かった。ちょっと前に原作は一通り読んだのだが、細かいところは忘れてしまっていたのでどういう決着になるのかワクワクしながら見ていた。
 アンダー・ワールド戦に限らず決着の仕方を忘れたバトルが結構あった。例えばジェイル・ハウス・ロック3つしかものを覚えることができなくなるという能力は覚えていたが、その能力をどうやって攻略したかは完全に忘れてしまっていた。ちなみに今でも良くわかってない。まあ、3つまでしか覚えられないから2進数で対応したってことかな。細かいところは凄みでどうとでも解釈できる。

 ここの徐倫、声も顔もカッコ良すぎる。大好きだ。
 ボヘミアン・ラプソディーも同じく能力は覚えていたけど決着は忘れていた。そうだった、プット・バック・マンだ。これはかなり納得のいく攻略法だ。どうやってゴッホにプット・バック・マンを描かせたかはよくわかってないが、相手の能力を逆手に取るまさにジョジョらしい攻略法だ。あと結構版権キャラクター登場してたな。ここはアニメ化無理だろうと昔から言われていた気がする。多少の改変はあっただろうが丁寧に映像化されていたと思う。

 後期OPも好きだ。前期OPはテンポのいい明るい曲だったが、後期OPは少し落ち着いた哀愁感じる曲だった。エルメェスが叫びながら虚空にラッシュするシーンがとても好きだ。

 一番テンション上がったシーンはここだろう。

 時止めSE。3部処刑用BGM。空条承太郎きたああああああああああ!俺のスタープラチナきたああああああああ!!

 そしてアニメ化で一番映えたシーンはやはり「時の加速」だろう。漫画という静止画の世界で描かれていた「加速」という表現が、アニメ化により実際の動きとして直接表現されることでより伝わりやすくなった。キャラクターたちが動いたり話したりするなか、背景の星や雲が通常より速いスピードで動き続けているところもとても良かった。時が加速しているという現象を常に認識することでより緊迫感を感じながらこの最終決戦を見ることができたんじゃあないかと思う。

 そして最終話、決着の時。「みんな未来なんか知らなくても覚悟があった」エンポリオのセリフがいい。と思ったけどあのセリフってアニオリなの!?原作でカットされたシーンなの!!??全然気づかなかった。ストーンオーシャンの、そしてジョジョという物語の締めにふさわしいセリフだったと思う。

 第1部から続く長い長い戦いがついに結末を迎えた。まさかジョジョのアニメシリーズがここまで続くとは思わなかった。できて3部までかなあと思ってたよ。どの部のアニメも作品への愛を感じるいいアニメだったと思う。

 さて、7部はどうなるだろうか。SHIROBAKOを見たことあるので馬の作画は超大変というイメージを持っている。アニメ作画については全く知らないが色々技術も進んでるだろうしなんとかできないかなあ。キャラクターが動く姿を見たいシーンがいっぱいある。独占でもいいのでアニメ化してほしい───