毎週日曜17時から絶賛放送中のアニメ「機動戦士ガンダム 水星の魔女」。
第23話「譲れない優しさ」。
停止コードを入力するため少数精鋭でクワイエット・ゼロに乗り込むミオリネ達。
それを阻止するため現れる水星の魔女 プロスペラ。
今回は一瞬だけ文字情報が映る場面がよくあったので、一時停止しながら振り返ってみた。
最初ミオリネが入力しようとした緊急停止コード「quod erat demonstrandum」。これはいわゆる証明完了 QEDというやつだ。
しかしこのコードを入力しても認証失敗エラーとなってしまう。
代わりにベルメリアが入力したコードは「Quod Erat Demonstrandum」。
これ、めちゃくちゃ笑った。正しいのはどっちだよ。
ベルメリアはミオリネに先頭が大文字の停止コードを教えたのに、テンパったミオリネが全部小文字にしちゃったのか
それともベルメリアが(あれ?おかしいな。もしかしたら先頭大文字だったかも・・・)って念の為打ち直したのか。ミオリネの記憶力とベルメリアの性格を考慮するなら絶対後者だと思う。ベルメリアの打った文字を見てミオリネも(いや、私がそんなミスするわけないじゃん・・・)と思ったと思う。
もしプロスペラが緊急停止コードを変えたことをネタバレしなかったら多分もっといろんなパターン「Quod erat demonstrandum」とか「QUOD ERAT DEMONSTRANDUM」とかも試してたと思う。プロスペラさんはもう少し様子を見るべきだったね。
そして停止コードが変更されたことを知ったミオリネが次に打ち込んだコードが「quod erat faciendum」。これもラテン語でQEDと同じように略してQEF。「以上で終わり」という意味らしい。
ミオリネさん、緊急停止コードが変更されたと知ってとりあえず辞書攻撃をすることにしたらしい。確かに当然の戦略だ。
「スレッタはどうでもいいわけ!?」って言っている時に入力していたのは「quod est inveniendum」。どうやらeratは過去形でestが現在形のようだ。「機動戦士ガンダム 水星の魔女で学ぶラテン語講座」待ってます。
管理者権限を掌握するため試行錯誤するミオリネ。すると画面にトマトのアイコンと共に「Nortrette」(ノートレット)という名前が表示される。
これはミオリネの母親の名前だ。クワイエット・ゼロの草案者がノートレット・レンブランであることは「第14話 彼女たちのネガイ」でプロスペラの口から明かされている。
そして画面を操作すると「How are our tomatoes?」という文字が表示される。その上にある「GTAATG...」という文字列は「第22話 紡がれる道」でロウジが明らかにしてくれた遺伝子コード文字列と同じだ。
ミオリネはトマトの遺伝子コードにある母親からのメッセージ「I will always be attached to you, Miorine.」を入力した。すると画面に「I love you. From Mom.」という文字列が表示され、クワイエット・ゼロは機能を停止した。
当然ミオリネが入力した文字列はプロスペラが変更した停止コードではないだろう。ミオリネの母ノートレットがミオリネが入力することを想定して残した緊急停止プログラムなのだろう。おそらくプロスペラも知らない機能のはずだ。
しかし、ミオリネは最近まで母のトマトに隠されたメッセージを知らなかった。ロウジがトマトを解析してくれなかったらクワイエット・ゼロを止めることはできなかっただろう。回想シーンを見るにトマトを解析する場にはセセリアもいた。ロウジが一人で一人でスレッタと会話することなどできないのでセセリアも一緒についてきたのだろう。つまりセセリアがいなければクワイエット・ゼロを止めることはできなかったと言える。
水星の魔女の暴走を止めたのは太ももの魔女だったのだ。
少し時を戻そう。そもそもエリクトとエアリアルが防衛しているにもかかわらずミオリネ達がクワイエット・ゼロに侵入することができたのは、クワイエット・ゼロのデータストーム密度が低下し防衛用のモビルースーツが停止したからだ。
それに対しエリクトが「なんで邪魔するの!?データストームのおかげで願いが叶うのに!」と叫ぶ。
つまりこのデータストーム密度低下現象は誰かによって意図的に引き起こされたこと・そしてもちろんそれはプロスペラではないこと、がわかる。
あと1時間しないうちにその答えは明かされるとは思うが、これはデータストームの中で生きるノートレットかなと思った。
ノートレットは事故で死んだという話だったが、もしかしたら肉体は失われたがその魂・意識がデータストームに残っているのかもしれない。もしそうだとしたらデリングがクワイエット・ゼロ計画を進めていた理由もわかる。プロスペラがエリクトの生きる世界を作ろうとしたのと同じように、デリングも妻ノートレットの生きる世界を作ろうとしたのかもしれない。全然違ったら恥ずかしい。
さて、宇宙議会連合がこっそり開発していた惑星間攻撃兵器によるレーザービームから身を挺してクワイエット・ゼロを守ったエリクト in エアリアル。
あれ、もう決着ついた?エアリアルボロボロになったけど、最終回でもう一波乱あるのかな?
この最終決戦、まだシャディクが何もしてない。おそらく宇宙議会連合がらみの交渉に出てきそうな気もする。
ガンダムという呪いに立ち向かう少女達の物語。その結末を見守りたい。