自分の自分による自分のためだけのチョコレートプリン

 2023年2月、とある祭りが開催された。

 そう、フェスである。

 過去の経験から多数派に属すると味方同士の戦いに巻き込まれる確率が上がるため、少数派になりそうなビター陣営に参加することにした。正直相手が同じ陣営だとモチベーションが下がる。

 参戦理由は消極的だが別にやる気がないわけでない。ビター陣営の一員となったからにはビターチョコに身も心を捧げる気概である。

 そのためには口に入れるチョコレートももちろんビターチョコでなければならない。しかしただビターチョコをそのまま食べるのもつまらない。

 せっかくのフェスだ。ビターチョコから何かスイーツを作るのも悪くない。バトルを続けるうちに糖分を補給したくなる時もあるだろう。

 というわけで自分でも作れそうなビターチョコスイーツを調査し見つけたのがこちら。

 材料も手軽で作り方もシンプルそうだったので、イケると判断した。

 

 まずは手元にない材料・道具を用意する。

 ビターチョコレートにはグリコのLIBERA(ビター)を選んだ。

 必要なビターチョコレートは140g。LIBERAは1袋50gだったので3袋用意した。

 レシピには「ココットに流し込みます」とあったが、そもそもココットという言葉すら初めて聞いた。調べてみるとダイソーで売っているようだったので適当なサイズのココットを4個買った。

ホワイトココット(約7.5cm) | 【公式】DAISO(ダイソー)ネットストア

 レシピでは完成後のアクセサリーとしてホイップクリームとミントを載せている。この料理のためだけにクリームとミントを買うのは躊躇われたが、何も乗せないのも寂しいと思ったので買うことにした。

 絶対余ると思ったが、余りの使い道は後で考えることにする。

 

 材料を準備して調理開始。

 砂糖40gは思ったより量が多くてかなりビビった。

 牛乳を温めるのだが、レシピには「鍋に牛乳を入れて中火で熱し、沸騰直前で火から下ろします」とある。

 沸騰直前がよくわからないので天ぷら鍋に付属していた温度計で100度近くになるまで温めることにした。やはり指示するときは定量的な指標を示してほしい。「きつね色になるまで温める」という表現をよく見るが全然わかんないんだよな・・・

 90度近くで泡がぶくぶく出てきて怖くなったのでチョコレートを投下する。ごめんやっぱ温度計要らなかったかもしれない。全部入れると10gオーバーするので2個ほどつまみ食いして入れた。

 ヘラで混ぜ回してチョコレートを溶かす。

 次に卵とグラニュー糖を混ぜ合わせる。

 レシピには「泡立て器で白っぽくなるまですり混ぜます」とあるが、いまいちよくわからなかった。やはり指示は定量的にしてほしい。

 正直白っぽいようには見えなかったが、これ以上混ぜても白くなるとは思えなかったのでチョコレートを投入する。

 ヘラで混ぜ合わせて

 ココットに流し入れる。きれいに4等分できたので分量に間違いはなかったことが証明された。

 レシピでは「160℃のオーブンで20分湯せん焼きします」とあるが、うちのオーブンは経験上前後で温め具合に差が出ることがわかっているので、10分温めた後一回取り出し前後を入れ替えてまた10分温めることにした。

 ただ、計20分焼いてもまだ液状だったので、温度を少し上げて追加で10分焼いた。

 計30分焼いていい感じに固まったので、しばらく置いて冷ました後ラップをかけて冷蔵庫に入れた。

 

 ━━━1日後(冷蔵庫に入れたのが18時くらいでお菓子を食べるような時間じゃなくなったので、次の日の午後食べることにした)

 冷蔵庫から取り出しクリームとミントを添える

 悪くない!!!少なくとも見た目に文句のつけようはない!!

 味もみておこう

 甘い!!うまい!!!いや、ちょっと甘すぎるか・・・!!!?

 やはり少し砂糖が多かったかもしれない。ただコーヒーと一緒に食べるとちょうどいい感じ。

 一応参考にしたレシピはチョコレートプリンという名であったが、ゼリー状というよりは固めのスポンジ生地みたいな食感だ。中の方は程よく固まっていたが底に近い方は少しドロッとしており、期せずして2層構造を楽しむことができた。また、溶けきっていないチョコレートがちょいちょい残っており、まるでチョコチップケーキみたいだった。

 

 お菓子作りは普通の料理に比べて難しいイメージだったがそこまで苦労せず完成させることができた。次作るときはちょっと工夫してみようかなと思う余裕もある。例えば自分の好みに合わせて砂糖をちょっと減らしたり、チョコチップを作るため一部のチョコレートを冷蔵庫から出すタイミングを遅らせて、同じ温め時間でも溶け具合が異なるチョコレートを共存させる、とかは簡単にできそうだった。

 ちなみに一日で4つ食べ切ることはできなかったので3〜4日程度冷蔵していたのだが、特に腹を壊すとかはなかった。当然元レシピは家族や友人、恋人と一緒に食べることを想定していると思うので普通は1日で全て消費できるはずである。

 

 そうこうしている内に長い2日間が終わった。

 さて、我らがビター陣営の結果は・・・

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 ホワイトチョコも美味いよね!