【葬送のフリーレン】超直球(ラブ)ソング【アニメ】

 「週刊少年サンデー」で連載中の漫画「葬送のフリーレン」。

 「魔王」を討伐した後、いわゆる「後日談」を描く物語として人気を博した作品だ。
 タイトルにもなっている主人公「フリーレン」は魔王を討伐した勇者パーティの魔法使いだ。そして人間よりはるかに長い寿命を持つエルフである。長い時間を生きることができるフリーレンは人間と異なる時間感覚を持つ。この感覚の違いもおもしろおかしく、そして時には感動的に描かれている。

 アニメが放映される前から気にはなっていたけどちょっと読むまでは至らなかったという状態だったのだが、今回アニメ化するにあたり漫画の方を読むことにした。アニメの方も折を見て鑑賞している。
 オープニングテーマはYOASOBIの「勇者」。YOASOBIといえば「機動戦士ガンダム 水星の魔女」や「推しの子」などのアニメのオープニングも担当した音楽ユニットだ。そしてYOASOBIが担当したアニメ主題歌の歌詞にはその物語が反映されていることが多い。

 思った以上に直球ラブソングだった。何がエルフは恋愛感情や性欲が薄いだ。すっかり騙されたよ。フランメ師匠、自分の弟子に日常的に出力する魔力を抑えることじゃなくて、感情を抑えることも教えてた?あなたの弟子の弟子も割と面倒な感情の発露が苦手な女になってますよ!?
 え?YOASOBIのメンバー誰か勇者一行に同行してた?もしかして幻のフィフスマン的な人いた?フリーレン達のこと理解しすぎてる。

 ↓↓↓(多分)アニメ化してない内容についての言及あり↓↓↓




 さて、原作漫画の方も最新11巻まで読んでいる。

 魔王を倒した後の「後日談」ストーリーと聞いていたから、「争いのない平和な日常」を描いているのかと思っていたけど、いい意味で裏切られた。
 魔王軍幹部を全員倒してから魔王戦に挑んだのではなく、また魔王を倒したら魔物・魔族も全滅するというわけでもなく、魔王亡き後も危険な魔物・魔族は人類の脅威であり続ける世界だった。だから割と正統バトル漫画みたいな戦闘シーンもよく描写される。ただ他のバトル漫画だったら大ゴマで「ドンッ!」と描かれるであろうシーンが結構あっさり描かれていることが多い。そういったいい意味で淡々とした展開もまたこの作品の魅力の一つなのだと思う。

 アニメでは戦闘シーンは盛りに盛られてかなり動きのあるシーンになっていた。今やっているアニメがどこまでやるのかはわからないが、人気を考えるときっとこの後も映像化は続くだろう。これは選抜試験編、黄金郷編の戦闘シーンが楽しみだ。最近のアニメ作品は劇中の長編を映画化することも多いから、葬送のフリーレンの映画化するかもしれないね。まあ映画化するほど重厚なエピソードでもない気もするけど。

 来月には最新刊である12巻が発売されるのだが、なんとオープニングテーマ「勇者」のために書き下ろされた短編小説が付属した特装版も発売されるらしい。これは買うしかない。というか商売がうまい。あのオープニング聞いた後だと絶対読みたくなっちゃうよ。
 11巻も結構続きが気になる終わりをしたから12巻自体も楽しみだけど、小説の方も楽しみに待とうと思う。